りんごを描いた芸術品の数をお楽しみ下さい
収蔵作品の紹介
『リンゴの里』安岡明夫 墨彩/和紙
昭和9年、高知に生まれた安岡は、百貨店、NHKなどを経て、大宅壮一に師事、時事漫画家として活躍。阪神大地震の被災を機に、飯綱町三水地区にアトリエを移した。鋭い観察力で捉えた対象を、繊細さと大胆さを兼ね備えた描法で表現する彼の創作は油絵、墨彩画、陶芸と幅広い。子どもの頃から、りんごや雪に強く憧れたという安岡が描く飯綱町の風景には、人の営みがある。美しいだけの、作られたふる里はない。この墨彩画もまた、観る者が勝手に曲をつけて歌い出す。もうひとつのふる里を想起させる。
上映案内
『TIME +時の指紋』
映像作家・萩原朔美の初期の傑作。1個の紅玉を1年間スチルカメラで撮影し、それを16ミリ・ムービーカメラで再撮影したもの。ただゆっくりと朽ちていく様相が、なんだか人間の老いのプロセスに見えてくる。
エントランスから広がる休憩所でごゆっくりおくつろぎ下さい。