
飯綱町では、小中学校の児童生徒がタブレットを活用して
プログラミングやデジタル学習に取り組んでいます。
ICT機器を有効活用することで、
各教科の授業内容をより深く理解できる学習や、
プログラミングの論理的思考を
養うことが可能になりました。
子どもたちが社会に出たときに、
ふるさと飯綱町を心の拠り所として、
物事を様々な方向から考え、自ら課題を解決に導けるような、
主体的に生きる大人へと成長できる教育を目指しています。
教育科目

体育
デジタルで“動き方”の
課題を共有して、
「できた」喜びと達成感を
分かち合える授業!
体育のデジタル授業では、タブレットで撮影した自分の動きを確認できるので,課題を捉えやすく解決に向けて学ぶことができ、知識の習得や運動技能の向上、思考力・判断力などを育みます。また、撮影したゲーム中の写真や動画を友達やチーム内で共有できるので、教え合いや学び合いの機会が増え、協働的な学びの質を高めることができます。
マット運動
使用ツール:Ugotoru

Step1
前転・後転等の動きを動画撮影する。
Step2
動画を見て動きの工夫や姿勢を改善した上で再チャレンジし、動きを動画撮影する。
Step3
Step1とStep2の動画をUgotoruで比較し、「どこが改善できたか」「工夫したポイントが実現できているか」を確認する。
Step4
比較後、さらに改善できる部分がないか考えて再チャレンジする。
友達の動きの動画を撮影して自分と比べる。

算数
画面の中の動きや形が
算数への理解を加速させる!
算数のデジタル教育では、子どもたちが図形などを視覚的にとらえることができ、紙ベースでは難しい作業が容易に行えるようになり、効率のよい学習が可能になりました。
同じ図形を敷き詰める学習では、様々な難易度の問題を用意して、子どもたちが楽しみながら、図形に親しんだり敷き詰めの法則に気づいたりする中で難易度が上がっていき、理解が深まります。小数では、教科書上の数直線ではなかなか理解が難しい児童でも、矢印を動かすことで数直線の考え方や小数の意味理解に繋がっています。
図形の敷き詰め、小数(数直線)
使用ツール:Scratch、ロイロノート・スクール
※Scratchは、MITメディア・ラボのライフロング・キンダーガーテン・グループの協力により、
Scratch財団が進めているプロジェクトです。https://scratch.mit.edu から自由に入手できます。
Step1
コンテンツ①

コンテンツ①を使い、平行四辺形を敷き詰めた模様の中に平行四辺形が何個あるか数える。
Step2
コンテンツ②

コンテンツ②を使い、レベル1〜3で図形を敷き詰めて模様を作る。
Step3

ロイロノート(オンライン環境で動作する学習効果を高めるためのアプリ)で共有した作品を鑑賞し、自分とは異なる敷き詰め方・配色等を褒め合う。
Step4
コンテンツ③

複雑な図形の敷き詰めにチャレンジしてみる。

英語
楽しみながら繰り返しできる!
宝箱が見つかったときが
答えになる!
英語のデジタル授業では、宝箱が隠されている部屋への道のりを、英語で組み立てて探し当てる「宝探し」を行います。「宝探し」を何度も繰り返して、道案内の文法や伝え方をしっかり覚えていきます。
そうした授業を通じて、楽しみながら英語力を高めていくことで、フレーズや単語を見て読めることや、正しい発声ができるようになること、さらにその使い方を理解して自分の考えを表現できることを目指しています。
使用ツール:Scratch、ロイロノート・スクール
※Scratchは、MITメディア・ラボのライフロング・キンダーガーテン・グループの協力により、
Scratch財団が進めているプロジェクトです。https://scratch.mit.edu から自由に入手できます。
Step1
コンテンツ①

コンテンツ①を使い、ボタンを押して音声を聞きながらキャラクターを動かすことで「Go Straight」「Turn Left」「Turn Right」「This is my favorite place~」の基本のフレーズを理解。
その後、ペアで案内し合うことで発音にも慣れる。
Step2
コンテンツ②

コンテンツ②を使い、Step1で学んだ基本のフレーズが書いてあるブロックをペアワークで組み立てて、宝箱が隠されている部屋を探し当てる。(school prinpals office / playground / music room)
Step3

隠されている部屋を突き止めたら、設定したブロックを上から順番に先生に対し読み上げる。先生側で同じブロックを設定して宝箱が見つかれば答え合わせ完了。その後、ほかの宝箱2つを探す。
Step4
コンテンツ③

コンテンツ③を使い、復習として自分のお気に入りの部屋にたどり着くようブロックを組み立てる。
そのあと、くみ上げたブロックを上から順番にペアに対して読み上げ、自分のお気に入りの部屋に案内する。

音楽
音楽が苦手な子でも、
自信を持って楽しめる!
デジタル教育では、頭に思い浮かぶリズムやメロディのイメージをタブレットで具体化することが簡単にできるので、楽譜が読めなかったり、楽器の演奏に苦手意識を持つ子どもたちも、音楽に対して意欲的に夢中になって取り組んでいます。
また、一人ひとり作った音楽がデジタルという形で残っていきます。
音楽づくり
使用ツール:Scratch、ロイロノート・スクール
※Scratchは、MITメディア・ラボのライフロング・キンダーガーテン・グループの協力により、
Scratch財団が進めているプロジェクトです。https://scratch.mit.edu から自由に入手できます。
Step1

コンテンツを使い、手拍子のリズムカードを並べてリズムの組み合わせを考える。
Step2

グループで楽器のリズムカードを並べて他の児童のリズムと組み合わせた音楽を作る。
Step3

自分が作ったパートに言葉(歌詞)を設定する。
Step4

グループでそれぞれのパートの歌詞を伴奏(音符つきの再生ボタン)に合わせて歌う。

図工
プログラミングが
“絵が動く”という
想像を掻き立てる!
「ふしぎなたまご」という授業では、たまごから何が産まれるか想像して絵を描き、プログラミングによってたまごを割り、生まれてきたモノを動かして作品を表現します。絵を動かせることで、「たまごを割りたい、生まれたモノを動かしたい」と失敗感を恐れずにどんどん描き込んでいきます。「失敗した」という声よりも「こんなのできた」「次はこんな工夫したよ」と自分なりに工夫して、新しいことを取り入れながら、 前向きに作品を完成させた子どもが多くいました。そうして作品づくりを楽しみながら、プログラミング的思考を育んでいます。
ふしぎなたまご
使用ツール:Viscuit
Step1

四角から丸になる「動き」「変化」を作ってViscuitの使い方に慣れる。
Step2

たまごが割れる動きをプログラミングする。
Step3

たまごから産まれるモノを考えて絵を描く。たまごが割れた後に産まれる動きをプログラミングする。
Step4

産まれた後の動きをプログラミングする。他の友達の作品を見て自分の作品に取り入れる。

プログラミングクラブ
プログラミングへの
ほんの少しの興味が
ロボットを動かす
楽しさに変わる!
プログラミングクラブでは、Micro:bitでプログラミングをすることで、ロボットを思い通りに動かしたり、「制限時間内での得点獲得に最適なルート・動かし方」を考えてロボットで表現する得点ゲーム開発を体験できます。
情報系の知識としては中学生以上のレベルですが、「なんとなく興味があったから」と当クラブを選んだ児童も、楽しみながら最後までできました。
Micro:bit+ロボットでプログラミングクラブ
使用ツール:Micro:bit(株式会社スイッチエデュケーション教材)、
タミヤ カムプログラムロボット工作セット
Step1

コンテンツ①をmicro:bit単体でカーレースゲームを作る。機能フローチャートを使ってプログラミングの考え方を体験する。
Step2

コンテンツ②を使い、カムロボットの動かし方を学ぶ。
Step3

カムロボットを動かして迷路のチェックポイントを探索するプログラムを作成する。
Step4

制限時間内になるべく多くのポイントを稼ぐプログラムを作成し、ポイント対決をする。
Interview

教員Interview
デジタル授業は「やってみたい!」
という意欲が溢れてる。

町職員Interview
デジタル教育をきっかけに
学べる場所が
たくさんある町にしていきたい。

教育長Interview
デジタル技術を教育に活かせば
感性で作曲ができちゃう。

教員Interview
デジタル授業は「やってみたい!」
という意欲が溢れてる。
三水小学校 音楽科教諭
今井 菊代先生
01
デジタルが子どもたちの思考を
可視化できるようにしてくれている。
三水小学校では、地域の会社と連携してデジタル教育を進めています。通常の授業との違いというのは、子どもたちの考えていること「思考」が、デジタルの画面を通して可視化できるようになったこと。子どもたちがそれを使って友達に広めたりとか、自分の想いを言えるようになったとか、そういうところがデジタル教育ならではのことかなと思っています。
低学年はまず文字を書いて伝えることが難しいので、自分の考えを伝えることがなかなかできなかった。デジタルを活用してからは、タブレットの画面上で、指で図などを選んで動かして答えることができて、自分の想いが伝わるようになったし、書くのが苦手な子にとって書かなくても答えられるという選択肢があるのも、デジタルのいいところだと思います。
そして、「やってみたい!」という意欲的な子どもが増えました。タブレットを使って友達同士で意見を共有し合っているので、「これで大丈夫なんだな」と、自信を持って自分の意見を言えるようになった子が本当に増えてきたと思います。

02
音楽の授業では演奏スキルに関わらず
どんな子でも楽しめるようになった。
例えば授業で音楽をつくるとしたら、今までは子どもたちが自分で考えたリズムやメロディを楽譜などの紙に起こして、それをまたさらに自分で演奏しないとその作品を聴くことができなかったと思うんです。
タブレットを使った「音楽づくり」の授業では、デジタルにすることで楽譜が読めない子でも、指でリズムや音階を選択して簡単に自分の思い付いた音楽を作成できて、再生すると聴くことができる。だから、試行錯誤する活動の時間がすごく増えたというのと、演奏スキルに関わらずどんな子でも音楽を楽しむことができるようになリました。
また、タブレット自体を記録媒体として使うことで音楽では歌う声を残したりとか、体育では体の動きを動画に撮って残したりとかして、後から自分のことを客観的に映像を見ながら振り返ることができるようになリました。そういったデジタルを活用することで可能になったことというのが、子どもたちにとってとてもいいことかなと思います。

03
これからのデジタル社会を生きるために、
子どもたちの情報モラルが問われる。
デジタルを扱う以上、情報モラルを身につけることも必要だと思います。情報モラルの授業を行なった日には、お家に帰って親御さんとも一緒に振り返りながら情報モラルについて勉強してみるとか、そんな学びの提案をできるだけしていきたいと思います。タブレットはあくまでも学びのツールなので、その端末を正しく使えるのかというのも、できるだけ学期に一回ずつ自分で見つめ直して振り返ってもらう機会もつくっています。それと、紙に書く感覚とかも忘れないように、アナログの大切さも教えていきたいです。
デジタル教育は子どもたちの感覚を刺激するもので、よりわかりやすく授業が行えるようになったと思うんです。中でも子ども同士で双方に学び合いをすることは、とてもいいことだし、教育がデジタル化することで、一人ひとりのニーズに合った教育を行うことができるようになったのかなと思います。
これからの社会を生きる子どもたちにとっては、なくてはならないものになっていると思います。


町職員Interview
デジタル教育をきっかけに
学べる場所がたくさんある町にしていきたい。
飯綱町 企画課企画係
笠井 竜介DX推進室長
01
子育てのしやすい環境づくりを
進めています。
飯綱町は山間に囲まれた里山の現風景が広がるのどかな町です。自然豊かで田園が広がる町には、春夏秋冬もはっきりと分かれ、季節ごとの美しい景色が様々な表情を見せてくれます。
日本一のりんごの町、そして日本一女性が住みたくなる町を目指しており、こども子育て未来室をつくって、妊娠期から出産、子育てまでワンストップでサポートする窓口を開設しました。それによって子育てへの不安を抱えるお母さん方に対して、常に寄り添って対応する体制をつくっています。また、子どもを預けながら働くことができるワークスペースを新設したり、子育て世帯を対象にしたスキルアップセミナーを開催して、お父さんやお母さんが働きながらも安心して子育てができる環境を提供しています。

02
デジタル教育支援を通して、
子どもたちにより深い学びを
提供したい。
学びのICT活用が当たり前になってきている昨今で、町内の学校ではタブレットの活用方法がわからず、先生方にとってもそれが課題になっていました。そうした中で、先生方からタブレットの活用方法についてなどの相談を受けたことをきっかけにして、デジタルをうまく活用して子どもたちのより深い学びを提供するために、飯綱町はデジタル教育の支援を開始しました。
子どもたちのプログラミング的思考や、論理的思考を育むことを目的としながら、デジタルリテラシーも同時に養うことができるように取り組んでいます。その学びの中で、子どもたちがトライアンドエラーを繰り返しながらも、目標に向かって学んでいける環境づくりを大切にしています。

03
学校の授業だけではないデジタル教育の機会。
小中学校では、教科によって得意な子もいれば苦手な子もいると思うんですけど、授業はみんなができるレベルで同じようにやっていかないといけないのが義務教育だと思っています。だから、学校の授業だけじゃなく、放課後のデジタルスクールとか、長期休みを利用するデジタルキャンプなどの機会を増やして、もっともっと学びたい子たちを支援していけるような取り組みも進めていきたいと思っています。
それは町内の子どもたちだけではなくて、町外の子どもたちにも参加してもらって、飯綱町ってこんな面白いことやってるんだってことを感じてもらいたいと思っています。飯綱町に興味を持ってもらって、それがまた将来的に関係人口になって、飯綱町に住みたいって思ってもらえたら嬉しいです。町内の子どもたちにもデジタルスクールやデジタルキャンプを通して、もっと自分がやりたいことへ挑戦してほしいですし、将来の選択肢を増やしてほしい。そういったことを学べる場所がたくさんある町にしていきたいと思っています。
そして、飯綱町でデジタル教育プログラムを学んだ子どもたちが、飯綱町の地域課題の解決につながるようなことを考えられる大人になって、将来的に飯綱町に帰ってきてもらえたら嬉しいです。


教育長Interview
デジタル技術を教育に活かせば
感性で作曲ができちゃう。
飯綱町 教育委員会
馬島 敦子教育長
01
多様性を認め合いながら、
共に学び合える教育。
飯綱町の目指す教育は「ふるさと飯綱町」を心の拠り所として、自分で考えて自分で決めて行動できる、生きる力を育む教育を目指しています。そのために、コミュニティスクール(運営協議会)を組織していて、学校、PTA、地域住民が一体となって学校教育に取り組んでいます。小学校1年生から中学校3年生まで、ふるさと学習がカリキュラムに組み込まれていて、そこで体験学習や地域学習を中心に、「ふるさとを学び、ふるさとに学ぶ」という教育に力を注いでいます。そして、インクルーシブ教育や自由進度学習といったことにも取り組んでいるんですが、全ての子どもがお互いの多様性を認め合いながら、共に学び合える、そんな教育を目指しています。
飯綱町に限らず、教育の目的というのは時代が変わっても普遍なものですが、教育目標を実現するための手段や方法というのは、時代ごとでどんどん変化して進化していきます。そういう中でデジタル機器が教育にも活用されるようになってきました。

02
今のICTとかデジタルの技術が、
子どもたちの可能性を広げている。
今の音楽の授業って、別にピアノなんか弾けなくても音符が読めなくても、タブレットを使えば決められたリズムに音符を置いて自分で作曲ができちゃうんですよ。それは子どもたちにとっては自分が持ってる感性を音で表現する活動がタブレットを使うことによって可能になる。自分が演奏できないような難しい曲もね。だから今年、中学3年生が取り組んだのが牟礼駅の電車が出るときの駅メロを作曲しようというもので、実際に中学生が作ったメロディが今、駅で流れています。感性があれば形にできちゃう可能性があって、それが将来にも繋がっていく。今のICTとかデジタルの技術が、子どもたちの可能性を広げてますよね。
算数の自由進度学習の授業でも、子どもたちがタブレットを使ってどんどん自分のやり方で図形の面積を求めていくんです。何分か経ったら友達と共有し合って、一緒かどうか確かめましょうって。間違っている子どもがいたら、隣の子が一生懸命教えるわけですよ。そうすると、間違っていた子が「そうか、そうか」と言い、また二人でやっていって、その子が正解にたどり着くんです。それぞれみんな自分の課題に取り組んでいて、ぼーっとしてる子なんかいないんですよ。自由進度学習っていうのは、本当に子供たちの学ぶ意欲を高めるとても大事な学習方法だと思うんですけれども、そこにICT機器、デジタル教材がとても役に立ってますね。

03
故郷を拠り所にしながら、
自分の暮らしを豊かにする大人へ。
インクルーシブ教育の中で、子どもたちが互いの多様性を認め合いながら、共に学び合うために、デジタル機器はとても有効的に使える大切なツールの一つだと思います。同じ学習目標でも、一人ひとりの学習のやり方や、進度、ゴールは違っていいんです。タブレットを有効に使うことによって、一人ひとりに合った学習の方法を見つけられ、自由進度学習を実現する一つの手段にもなっています。また、今はプログラミング学習の基本を学んだりもしているんですけど、そういったことを通して子ども達が、自分の生活を便利で豊かにするための手段を自分達でデザインできるような、そんな人財に育ってくれたらと願っています。
そして飯綱町の自然とか、産業とか、文化とか、人との繋がり、そういったものを拠り所として、自分に与えられた場所で幸せになってほしいなって思います。

子供たちの声

6年生/算数
自分はゲーム類が好きだからすごく楽しくて良いと思った。

6年生/算数
どうやったら三角形や五角形を作れるのか考える力が育ちました。
私たちは、スクラッチを使った授業を算数でしか行ったことがないので、体育や国語などでも使ってみたいと思いました。(チャレンジャー!)

6年生/算数
三角形などを友達と考えるスクラッチで、わからないことがあったりしたら友達に聞いたりできた事があったから、また三角形とか色々な図形をを作ってみたい。

6年生/算数
普通に授業を受けるとつまんなくて受ける気にはならなかったけど、スクラッチを使うと普通に授業してる時よりも楽しかった。

4年生/算数
「こうすれば、こうなるかな。」と考えながら授業できるので、いいと思います。これからも、機会があればスクラッチで授業を受けていきたいです。

4年生/算数
わかんない時はここはこうやって考えればいいということがわかってためになった。
作ることがすごい難しかった。

6年生/算数
自分はゲーム類が好きだからすごく楽しくて良いと思った。

6年生/算数
どうやったら三角形や五角形を作れるのか考える力が育ちました。
私たちは、スクラッチを使った授業を算数でしか行ったことがないので、体育や国語などでも使ってみたいと思いました。(チャレンジャー!)

6年生/算数
三角形などを友達と考えるスクラッチで、わからないことがあったりしたら友達に聞いたりできた事があったから、また三角形とか色々な図形をを作ってみたい。

6年生/算数
普通に授業を受けるとつまんなくて受ける気にはならなかったけど、スクラッチを使うと普通に授業してる時よりも楽しかった。

4年生/算数
「こうすれば、こうなるかな。」と考えながら授業できるので、いいと思います。これからも、機会があればスクラッチで授業を受けていきたいです。

4年生/算数
わかんない時はここはこうやって考えればいいということがわかってためになった。
作ることがすごい難しかった。

6年生/算数
自分はゲーム類が好きだからすごく楽しくて良いと思った。

6年生/算数
どうやったら三角形や五角形を作れるのか考える力が育ちました。
私たちは、スクラッチを使った授業を算数でしか行ったことがないので、体育や国語などでも使ってみたいと思いました。(チャレンジャー!)

6年生/算数
三角形などを友達と考えるスクラッチで、わからないことがあったりしたら友達に聞いたりできた事があったから、また三角形とか色々な図形をを作ってみたい。

6年生/算数
普通に授業を受けるとつまんなくて受ける気にはならなかったけど、スクラッチを使うと普通に授業してる時よりも楽しかった。

4年生/算数
「こうすれば、こうなるかな。」と考えながら授業できるので、いいと思います。これからも、機会があればスクラッチで授業を受けていきたいです。

4年生/算数
わかんない時はここはこうやって考えればいいということがわかってためになった。
作ることがすごい難しかった。
活動報告

デジタルスクール
2024いいづなデジタルスクール
実施レポート
はじめに
飯綱町では、「デジタル技術を通じて人と社会をより豊かにする」という方針のもと、小学生向けの課外活動として「2024いいづなデジタルスクール」を開催しました。 今回は小学4~6年生の児童10名が参加し、全6回のプログラムと最終発表会を通じてプログラミングの基礎や地域学習を重ねながら、マインクラフトの世界で“未来のりんごのテーマパーク”を制作。 飯綱町特有の自然や文化を活かしたアイデアを自由に形にすることで、“地域をより良くするために技術を使う”という考え方を体験的に学ぶ機会となりました。
紹介動画はこちら基礎講習
プログラミングの基礎を学ぶ
初回から中盤にかけては、ブロックベースのプログラミングを通じて、キャラクター(エージェント)に命令を与える仕組みを学習しました。 わずかなコードの違いで大きく動きが変化する様子を観察するうちに、子どもたちは「もっとこうしたい」という意欲を高めていきました。

今回のプログラミング学習には、マインクラフトの世界の中で学べる教材「プロクラ」(提供元:株式会社KEC Miriz)を採用。
自分のペースで考えながら学習を進められる環境を整えました。

地域学習
アイデアづくり
週末には、町内の交流施設やアップルミュージアムを訪問。実際にりんごの木を観察したり、飯綱町やりんご産業の歴史に触れる時間を設けました。 ミュージアム内で見つけたオブジェをきっかけに「この形をマインクラフトで再現してみたい!」といった声が上がり、実地体験で得た情報をアイデアの源に活かす姿が見られました。

制作
マインクラフトの世界で未来のりんごパーク制作

プログラミングの基礎を一通り学んだあとは、飯綱町の地形を再現したマインクラフトのワールドに自由な発想で“りんごパーク”を構築する作業へと進みます。 紙面上で描いていたイメージを、実際のコードに反映して動かしてみると、予想通りにいかない場面もありましたが、その都度修正を重ねることで完成度が高まっていきました。

制作が進むにつれて、坂の多い地域を楽に移動する乗り物「りんごンドラ」や、りんごのクイズが楽しめるアトラクションなど、個性あふれるアイデアが次々と形になりました。 町内の風景や建物をモデルに盛り込むことで、単なるゲーム内の空間にとどまらず、“未来の飯綱町”を想像しながら表現する試みとなったのが特徴です。

発表会
創造力があふれる「りんごのテーマパーク」
最終日には、完成した作品を発表する場が設けられ、参加者はそれぞれの作品をスクリーンに映しながらプレゼンテーションを行いました。

「町の訪問客にも楽しんでもらえるよう工夫した」「建物の外壁をプログラミングで作った」など、子どもたちは具体的な狙いや技術面でのポイントを堂々と紹介しました。

当日は町長や教育長をはじめ、地域の方々や行政担当者も見守る中で意見交換が活発に行われ、 「将来的に飯綱町の観光にも生かせるのでは」という声が聞かれるなど、子どもたちのアイデアに大きな関心が寄せられました。

審査もおこない、優秀チームには記念品のほか、マインクラフトの世界の中でも飯綱町の町章が贈られました。

最後に
飯綱町では、こうしたデジタル教育を通じて「地域をより良くするために技術を使う」という考え方を育む取り組みを継続しています。 今回のデジタルスクールには4~6年生の児童10名が参加し、プログラミングや地域学習を通じてふるさとへの理解を深め、学習意欲を高める姿が印象的でした。 今後も、町全体でデジタルを活用した学びの場を充実させ、子どもたちの成長と町の活性化につなげていく予定です。
※「プロクラ」はMinecraft 公式製品ではありません。
Mojang Studios から承認されておらず、Mojang Studios とは関係ありません。
※NOT OFFICIAL MINECRAFT PRODUCT. NOT APPROVED BY OR ASSOCIATED WITH MOJANG.

デジタルキャンプ
2024いいづなデジタルキャンプ
実施レポート
はじめに
飯綱町では、「デジタル技術を通じて人と社会をより豊かにする」という方針のもと、小学生たちがプログラミングとロボット工作を学ぶ合宿型プログラム「2024いいづなデジタルキャンプ」を開催いたしました。 本キャンプは1泊2日のスケジュールで行われ、小学生7名が参加。身近な素材を使ったロボット製作や、小学生ロボコンをイメージした競技形式の学習に取り組むことで、技術の可能性とものづくりの面白さを体感する場となりました。
1日目
プログラミングの基礎を学ぶ
町内外から集まった子どもたちは、はじめは少し緊張した様子でしたが、自己紹介や目標の共有を行ううちに打ち解け、ロボコン形式で使うロボットを作るうえでのポイントを確認しました。 小学生ロボコンのルールを例に挙げながら、「リモコン操作だけでなく、自動制御もできるロボットを目指す」というゴールを設定しています。

長野工業高等専門学校の春日先生によるプログラミング講座が行われました。
AIによる画像判定を使ったデモンストレーションや、条件分岐を活用する方法など、子どもたちが初めて触れる内容も多く、
「こんなことができるんだ!」という驚きの声があちこちで上がりました。
※春日 貴志(かすが たかし)先生:長野工業高等専門学校教授。
ロボット工学や制御工学、プログラミング教育にも精通し、地域連携を通じたICT教育の推進に積極的に取り組んでいる。

サポートスタッフとしては、町内に拠点を置くTOPPANデジタルのエンジニアや、長野高専卒のメンバーが在籍する株式会社みみずやが加わり、 理解が追いつかない部分を随時フォローすることで、子どもたちがスムーズに学習を進められる環境を整えました。

合宿の夜
自然の中でBBQ&花火
夕方からは町内の合宿施設へ移動し、地元の新鮮な野菜や食材を使ったBBQを実施。 リラックスした雰囲気の中で、子どもたちは「どんなロボットを作りたいか」などの話題で盛り上がり、夜には花火も楽しみました。自然豊かな飯綱町の風景に囲まれながら、親元を離れて過ごす時間は子どもたちにとって特別な思い出となったようです。

2日目
手作りロボットで挑む白熱の競技
2日目の午前中は、紙ストローや輪ゴム、牛乳パックなどの身近な素材を組み合わせて、制御基板「ココロキット」とモーター類を取り付ける作業に集中します。 「ここを変えたら動きはどうなるんだろう?」と試行錯誤を繰り返し、うまくいかない部分を相談しながら修正していく子どもたちの姿が印象的でした。

最後は、小学生ロボコンをイメージした競技タイム。 制限時間内に消しゴムと鉛筆を決められた場所へ運ぶという課題を設定し、リモコン操作に加えて、あらかじめプログラムしておいた自動制御機能を活用する作品も見られました。 成功を勝ち取った瞬間の笑顔や、惜しくも失敗して悔しがる姿など、会場はさまざまな感情に包まれ、子どもたち同士で自然とハイタッチや拍手が飛び交うほど盛り上がりました。

「もっと続けたい!」
学びと自信を得た2日間
合宿を終えた参加者たちからは、「ちょっとしたプログラムの変更で動きがガラッと変わるのが面白かった」「紙ストローや牛乳パックでもロボットが作れるとは思わなかった」などの声が上がりました。 町内外のエンジニアたちとの交流もあり、「技術は人の暮らしを助けるためにある」という考え方を身近に感じられた様子です。

最後に
飯綱町では、こうしたデジタル教育を通じて「地域をより良くするために技術を使う」という考え方を育む取り組みを継続しています。 今回のデジタルキャンプをきっかけに、子どもたちが自らアイデアを形にし、仲間と協力しながら課題に向き合う力を育んでくれたことを期待しています。 今後も、町全体でデジタルを活用した学びの場を充実させ、子どもたちの成長と町の活性化につなげていく予定です。