11月12日、牟礼小学校で学習指導研究会が行われました。この会は、飯綱町コミュニティ・スクール学校運営協議会として、委員の皆様に授業参観、研究協議にご参加いただく機会でもありますので、3校の教職員、飯綱町コミュニティ・スクール学校運営協議会の委員の皆様にお集まりいただき、開催されました。牟礼小学校では、2年、5年、にこにこ1組の3授業を公開しました。5年生は、算数「単位量あたりの大きさ」の単元を単元内自由進度学習で行っている場面を公開しました。学習の手引きに基づいて、個々の子どもが、自分のペースとやり方で学習を進めていきます。自分の考え方を友達と説明し合ったり、つまずいた点を聴いたりしたりしながら進めています。途中チェックポイントがあり、それは授業者や支援の職員に確認してもらい、クリアしたところで進めていきます。子どものつまずきを予想してヒントのコーナーもあります。もちろん、子どもの困り感や学び方について授業者が適宜指導しています。この学習は自分から動こうとしないと進んではいきません。友達にわかってもらおうと説明する子、友だちの説明を聞き、理解したことを自分の言葉で話そうとする子、その子なりの学びが見られています。授業者は、事前にどの子がどういう学びの過程にいるか把握し、その時間の支援計画を立てて臨んでいました。授業後、ある子どもが言います。「自由進度学習は自分で考えてやれるから楽しい、できたときはうれしい。」
2年生は、国語で「おもちゃの作り方のをせつめいしよう」という単元で、文章の組み立てと順序を考えて文章を書くことをねらいとしています。教科書に載っている文を読みながら、文章をどう組み立てていけばよいか学んだあと、自分で作りたいおもちゃをつくり、それで友達と遊ぶ、遊びながら改良するという活動を行いました。そして、1年生に知らせたいという願いをもち、説明の文を書きます。まず、担任が見本の文章を示し、説明文を書く、学習の見通しをもつようにしました。作成はタブレットを用います。タブレットを使うよさは、簡単に消せる、文字を打ち込むと漢字や予想される言葉が出てきて、書くことに抵抗のある子にとっても優しい支援となっていました。もちろん、自分で書くということも大切ですので、授業でつけたい力を明確にして学習を進めていきます。2年生の子どもたちが、タブレットを活用して学習している姿がありました。
にこにこ1組は、生活単元学習で草木染で自分の手ぬぐいを染めていく学習を行っていました。染めるもの、マリーゴールドやブルーベリー、タマネギの皮など自分で選んだり、布に洗濯ばさみやビー玉等をはさみ出来上がりの模様を工夫したり、染液に浸す時間を変えたりすることができます。どのやり方でやるかは、その子が自分で選択できるようになっています。公開授業では、自分で決めたものとやり方でサンプルの布で試す場面でした。担任といっしょに、友だちといっしょに手順表をタブレットで確認したり、担任や友達に聞いたりヘルプしたりしながら染めていきます。染めあがった布を見て、自分の作りたい色が決まったり、できた模様を見て「いいね。」と納得したりする姿がありました。今後、自分のオリジナル手拭いができていきます。
授業後は参観した授業について、子どもの姿や日頃感じられていることなど、教職員と飯綱町コミュニティ・スクールの委員の皆様と小グループに分かれて意見を交わされました。
参加された皆様から、「子どもたちがやる気いっぱいに取り組む姿を見させていただきうれしかった」「子どもたちが課題をもって追究している姿が素晴らしかった」「ものすごく刺激を受け、明日からの授業で子どもたちのために頑張らなければ」「温かな授業を見せていただきました」「飯綱町の3校の先生方が飯綱町の子どもたちの学び方を参観し、研究会を行い、先生方のものにし、子どもに返していく、ありがたいなあと思います。」など、温かなお言葉、子どもも職員も励みになる感想をたくさんいただきました。ありがたいです。
いただいたご意見をもとに、牟礼小では授業や学校運営に活かしていきたいと考えております。町学習指導研究会を通し、今学校で取り組んでいることについて授業を通し、地域の皆様にご覧いただくことができ、貴重な機会でした。