「日本一のりんごの町」を目指す
飯綱町ってどんなところ?
長野県北部に位置する飯綱町は、人口約1万1千人。北信五岳を望む雄大な景色と、四季がはっきりした気候に恵まれた風光明媚な町です。
町の中央を流れる鳥居川と、その周囲に広がる丘陵地により、昔から農業が盛んに行われてきました。
中でも「りんご」は飯綱町の代表的な作物。全国に流通するりんごの約100個に1個がここで栽培されており、品種も約50種類と非常に多彩です。
また、日本に残る数少ない和りんご「高坂りんご」の産地でもあり、りんごとの深い歴史と文化が今も息づいています。
いいづなのりんごが
おいしい理由
飯綱町は、夏は晴天が多く、昼夜の寒暖差が大きい内陸性の気候。
この「昼に糖をつくり、夜に糖を守る」環境こそ、甘く濃厚なりんごが育つ秘密です。
また、年間平均気温も10℃前後と、りんご本来の力を引き出すのにぴったりな環境が整っています。
たくさんの品種が
栽培されています!
飯綱町では約50種類以上のりんごが栽培されています。
早生(わせ)種、中生(ちゅうせい)種、晩成(ばんせい)種と季節ごとに違った味わいが楽しめるほか、
加工用の酸味が強い品種や、果肉が赤い「赤果肉りんご」など、希少な品種も多くあります。
りんご学校で主に扱うのは「ふじ」。
入門編では「シナノスイート」を対象とすることもあります。
※OBOG編では、時期に応じてさまざまな品種に関わることがあります。
飯綱町で栽培されている
りんごの一部をご紹介!
高坂りんご
日本古来の「和りんご」のひとつ、「高坂りんご」。
現在では数少ないこの品種が、今もなお飯綱町で栽培されています。
300年以上の歴史を持ち、酸味・甘味・渋みのバランスが特徴的。
飯綱町では、この貴重な高坂りんごを次世代につなぐべく、シードル製造や観賞用としての活用も行われています。
つながる関係人口
「関係人口」とは、観光だけでも移住だけでもない、地域と継続的につながる新しい関わり方。
都市に住みながら農業に関わる、季節ごとに現地に通う、地域の人と一緒にイベントを作る——
そんな柔らかく、でも確かな“縁”を育てる人たちのことです。
総「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉です。
地方圏は、人口減少・高齢化により、地域づくりの担い手不足という課題に直面していますが、地域によっては若者を中心に、変化を生み出す人材が地域に入り始めており、「関係人口」と呼ばれる地域外の人材が地域づくりの担い手となることが期待されています。
(出典:総務省 関係人口ポータルサイト)
りんご学校にも、さまざまな方が参加されています。
りんごが好きな方、農作業に興味のある方、自然の中でリフレッシュしたい方、地域と関わりたい方——
その動機は人それぞれですが、やがて飯綱町との関わりが深まり、自分らしい形で関係を育てていく方が多くいます。
卒業後もイベントやマルシェでの出店、現地作業に協力いただくなど、
りんご学校をきっかけに「町とつながる人」が少しずつ増えています。
こうした関係性こそが、飯綱町にとってかけがえのない財産です。
また、りんご学校は「飯綱版CSA(地域支援型農業)」としての役割も果たしています。
受講者が費用を負担し、作業に関わることで、農家と収穫物を共有する。
りんごが届く喜びもまた、関係の一部です。
(※)CSA=Community Supported Agricultureの略称。日本語では地域支援型農業と呼ばれるもので、前もって代金を支払うことで、天候不順による不作などの農業生産に関わるリスクを分散し、生産物を共有する仕組みです。
あなたも、りんごを通じた新しい関係人口の一員になってみませんか?