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生命の安全教育(1~4年生)

1~4年生で生命の安全教育がありました。
学校保健委員会で5.6年生に講演を頂いたことがきっかけで、「りんごっ子保健室キャラバン隊」 町の保健室 羽田澄子先生に依頼をして、学年の実態に合わせてお話を聞く機会ができました。テーマは、1年は「大切な体を守る話」・2年は「自分を大切に自分らしくていいんだよ」・3年は「大切な自分の体」・4年は「体と心の話」でした。

1年生は「アイラブみーじぶんをたいせつにするえほん」の読み聞かせしていただきながら、「プライベートゾーン」のお話を中心にした授業でした。パンツや水着でかくすところは大事なところで、自分しか見たりさわったりできないところで、他の人に見せてはいけないこと、また、嫌だと感じたったときは「やめて」「いやだ」とはっきりと言うことなど、大事なことを学びました。子どもたちの感想には、「だいじなところをかくしたりまもったりするのが、パンツっていうことがわかりました。」、「いやなときにはいやだということがしれました。」、「きょうおしえてもらって、よかったとおもいました。」、「じぶんのからだはとってもだいじってわかった。」などがあり、自分の体は自分が大事にするんだという思いをもちました。

1年生
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2年生は、はじめに自分以外の人に見られたり触られたりしたくないところを色塗りをしました。そこはプライベートゾーンといい、人によって違います。自分の体の中で特に大切なところだそうです。自分にとっても友だちにとっても大切なところだから、それを見たり、同意なしで触ったりしないことは、お互いを大切にすることだと聞いて、友だちを大切にすることについて、改めて考えることができました。
次に、「みっちときりー」というお話を読んでいただいて、性別に関係なく好きなことは好きと言っていいこと、他の人の好きなことを「男のくせに」「女のくせに」などと言うことは絶対にしてはいけないこと、「じぶんらしくていいんだよ!」という言葉が子どもたちの心に強く残ったようです。

2年生
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3年生では、カブトムシやクワガタムシはオスやメスがわかりやすいという話から、「カタツムリはオスとメス両方の性質を持っているんだよ」、「魚には途中で性別が変わるものもいるんだよ」と生き物を例に挙げて話し、子どもたちはとても興味をもったようでした。次に赤ちゃんのイラストを出し、「このイラストの赤ちゃんは男の子かな?女の子かな?」と尋ねました。子どもたちはイラストの見た目から「男の子っぽい」、「女の子じゃない?」と話していましたが、顔だけじゃわからないですよね。その後、おちんちんのついている赤ちゃんのイラストを提示すると、みんな「男の子だ」と答え、性別の違いはおちんちんがついているかどうかでわかるんだねということを確認しました。その後、男の子も女の子も、股の間の部分を「性器」ということ、水着で隠れるような場所のことを『プライベートゾーン』ということ、他人の体に触るときには、本人の同意が必要なことなどを学びました。

3年生
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4年生は、保健の授業に関する内容でした。命はどこにある?みんなの命はお父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんからつながってきたもので、10代遡ると1024人になることや、人は女の人のおなかの中で育ち、途中までは男の子も女の子だったことを知りました。初めは0.2mmの小さなたまごだったことを、黒い画用紙に針で開けた穴の大きさで実感しました。生まれてくるころに男の子の性器(精巣)は外に下りてきて(これからは、お医者さんでも使える言葉「性器」)、それは、体の中につながっているところで、女の子と違って、体の外にでているので、大切にしないといけないことが分かりました。「Cunsent for kids」の動画を見て、あなたの体をどうするか決めるのはあなただけ、頭を触られることが嫌な人もハグが嫌な人もいて、自分を守るための「同意」を学びました。【No(いや)Go(逃げる)Tell(知らせる)】みんなの体は大人に近づいていて、外からわかる変化も中で起きる変化もあって、それは一人ひとり違うので、早くても遅くても心配しなくていいこと、体の変化は、大人に近づいていることで「命をつくる工場が動き出す」ということを教えてもらいました。

 

 大切なことだけれども、伝え方が難しい部分もある内容を、子どもたちが興味をもってわかりやすく学べるようにお話いただきました。参観された保護者からは、「家庭では改めて時間を作って話す機会はなかなかないが、子どもにどんなふうに話したらいいか学ぶことができた」と感想を頂きました。これを機会に生命の安全教育を、ご家庭とも共有して継続していきたいと考えております。

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