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現地での生活(幼稚園編)

次女(年長)・三女(2歳)は、自然保育で全国的にも有名な幼稚園にお世話になることになりました。

この園に子どもを通わせたい、と、そのために飯綱町へ移住してくる方もいらっしゃるほどです。

こちらの記事でもご紹介しているように、長野県には「信州型自然保育認定制度」というものがあり、未就学児を主な対象とした、豊かな自然を活用した教育手法に力を入れています。

長野県の自然保育について詳しくはこちら
信州やまほいくの郷
http://www.shizenhoiku.jp/

今回お世話になることになった幼稚園(こども園)はこちらです。

認定子ども園「大地」
http://daichi-nagano.sakura.ne.jp/

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大地での生活

広大な敷地の中の、園舎も、ツリーハウスも、台所も、五右衛門風呂まで、すべてが先生の手作り。

午前中は、雨が降っても雪が降っても、必ず外で活動します。

自然の山や森の中は、もちろんほぼ自然のままなので、幼児にこの坂は急なのでは?危ないのでは?と思わせられる場所もたくさんありました。
でも大地の子どもたちは、そんな場所でもお構いなく、走り回って遊びます。(もちろん大人がしっかりと見守る中で)

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特別なカリキュラムはなく、お料理をするために火を起こすのに、山の中に落ちている木々を拾って集めたり、畑仕事をしたり、限りなく「生活」に近い形で(それでも子どもにとっては全てが遊びなのですが)過ごします。

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午後はお部屋の中で、おままごとや絵本やお絵描きをして遊びます。
シュタイナー教育の理念を元に形作られたお部屋は、子どもたちが落ち着いて遊びに集中できるように、綿密に、でも全てが優しい手触り・色合いで作られています。

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子どもの天国

初めてここを訪れたとき、浮かんだ言葉は「子どもの天国だな」ということでした。

都会での子育てでは、どうしても大人の都合に合わせて、子どもを付き合わせる場面が多くなります。
幼稚園や保育園もいわゆる「教育カリキュラム」を売りにしているところが多く、大人が作って提供しているプログラムの中で生活している場合が多いでしょう。

大地では子どもが、子どもの過ごしたいように過ごします。

自分たちの責任の元に、自分たちで決めて活動し、それをそっと大人がサポートするという環境です。

大人の計算されたカリキュラムの中ではなく、自然という不確定な環境の中では、色々な小さな事件が毎日起こります。
それも子どもたちが自分たちで相談し、自分たちの力で乗り越えていきます。

小学校に行っていない1~2年生の子どもたちや年長さんがお兄さん・お姉さんとなって、2歳から始まる小さな子どもたちも一生懸命マネをしながら、みんなで力を合わせて生活をする姿は、とても美しかったです。

そして何にも縛られることなく、自由に自分たちのペースで過ごす時間は、子どもをとても充実した気持ちにさせるようでした。

まだ人見知り・場所見知りのある2歳の三女も、通園2日目にはバイバーイと手を振って、スタスタと奥の部屋に入って行ってしまうので、よほど楽しいんだなと感じました。

甘えん坊ですぐに「抱っこ!」となる三女ですが、砂利や、木製のチップや、紅葉の色とりどりの葉っぱなど、様々な素材が敷き詰められた大地の敷地の中は、歩くのがとにかく楽しいようで、全く抱っこと言わなくなりました。
 

年長さんの次女は、「かねちょろ(このあたりの方言のようです)」とみんなが呼んでいる小さなトカゲに大ハマり。

大地の子どもたちは、すばしっこいかねちょろを捕まえるのが本当に上手なのですが、次女は慣れなくて、でも捕まえたくて、毎日格闘していたようです。

ついに捕まえたかねちょろを「飼いたい!」と言って、お持ち帰りしました。

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毎日生きた虫を与えないといけない上に、冬眠するかねちょろは飼うのが少し難しく、最後にはお庭に逃しましたが、「かねちょろちゃん元気かなぁ。春になったらまた会えるかな」と、よく思いを馳せています。

 

大地で過ごしたかけがえのない時間は、「字が書けるようになった」とか「でんぐり返しができるようになった」などの目に見える成長ではなく、大人になっても心の奥底にずっと残るような、大切な原体験となったように思います。

子どもにとっての「質の高い時間」とはどんなものか、親として学ぶことも非常にたくさんあった場所でした。

※全ての写真は、園長先生と保護者の皆様の許可を得て掲載しています。

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小松さん
千葉県流山市在住。(2018年10月時点)
普段はWeb関連やプロマネのお仕事をしているお母さんと、8歳・6歳・2歳の3姉妹で、期間限定の二拠点生活を体験!
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