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「地方移住」ってなに?

最近、地方での暮らしを希望する人が多くなり様々な目標を描いて移住を検討する人が目立つようになりました。100人の方が100通りのライフスタイルを求めているといっても過言ではないでしょう。例えば「都会で身につけたスキルを基に地方で起業したい」「大自然の中でのびのびと子どもを育てたい」「災害の少ない地域で暮らしたい」「農業・林業・漁業など自然を相手にする仕事に就きたい」「両親の面倒を見ながら仕事も探してみたい」「老後を豊かに過ごすために野菜づくりなどを楽しみながら暮らしたい」……あなたはどんな暮らしを探していますか? 

いまさら聞けないU・I・Jターンてなに?

移住の話をしているとよく出てくる言葉IターンやUターン。例えば「Uターンラッシュ」 などは聞き覚えがあると思います。人がある場所から別の場所に行き、また元の場所に戻る動きのことを「Uターン」といいます。では、移住の話のときに出てくるIターンやJターンとは?簡単に説明すると……

Uターン

地方からどこか別の地域へ移り住み、その後また元の地方へ戻り住むこと。
例:長野県飯綱町出身のAさんが上京し、10年後に実家のある長野県飯綱町へ戻って住む。

Iターン

生まれ育った地域(主に大都市)からどこか別の地方へ移り住むこと。
例:東京都出身のBさんが長野県飯綱町へ移り住む。

Jターン

地方からどこか別の地域(主に大都市)に移り住み、その後生まれ育った地方近くの(大都市よりも規模の小さい)地方大都市圏や、中規模な都市へ戻り住むこと。
例:長野県長野市出身のCさんが東京へ上京し、5年後に長野市近くの飯綱町へ移り住む。

これらすべてが〈地方移住〉です。

では、実際に地方移住をするためには、どのようなことから始めればよいのでしょうか?

田舎暮らしへのステップ

田舎暮らしを実践するまでには、いくつかのステップを踏む必要があります。そのプロセスは人それぞれですが、ここでは基本となるステップをご紹介します。ご自身が今どの位置にいるのかも確認してみましょう。

STEP1 なぜ田舎暮らしをするのか?

「都会生活に疲れたから、田舎でのんびり暮らしたい」という言葉をよく耳にしますが、それだけではダメ。大切なのは、家庭菜園や園芸をしたい、農家を目指したいなど、目的をはっきりさせることです。そうすれば、理想の暮らしに近づけます。「田舎の人と話した経験がない」という人は、一定の準備期間を設けることも必要です。

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STEP2 パートナーや 家族の合意について

パートナーや家族にその気がなければ、田舎暮らしの実現は困難です。 最近は積極的な女性も増えていますが、夫が夢中・妻は無関心というケースも。夫のみの単身移住や子どもたちの反対を押し切って移住をする方もいますが、家族の断絶や離婚につながることもあるので、じっくり話し合いの場を持つことが大切です。

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STEP3 定住するか、二地域居住か?

田舎暮らしとは、それぞれの地域社会へ溶け込むことです。お祭りの手伝いや農道の清掃といった共同作業に参加することで、 地域の一員と認められます。しかし、仕事や家庭の事情でそうできない方は二地域居住という方法も。 滞在中は積極的に地域との関わりをもつ往来移住や地域との関わりをあまり持たない別荘移住などがあります。ただし、都会と田舎を行き来するため交通費や、夫婦別行動による関係の亀裂などのリスクも頭に入れましょう。

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STEP4 条件をリストアップしよう

田舎暮らしの条件は、人それぞれ。趣味がサーフィンの人であれば海の近くが好都合であり、高齢者であれば総合病院が近いと安心でしょう。ただし「雪のない地域で補修不要な古民家を500万円以下」といった無理な希望は田舎暮らしを遠ざけることになります。譲れない条件を3つくらいあげてみると、現実味を帯びてきます。地域事情もあるので、自治体の担当者や民間の不動産業者に相談して条件を整理するのも1つの方法です。

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STEP5 都会でできる情報収集とは?

飯綱町に住んでみたい、と決まっている人は、移住相談窓口を訪ねるのが早道。まだ絞り切れていない人や希望に合う地域がみつからない人は、「全国移住ナビ」などを活用して移住交流に関する総合的な情報提供を行う政府の「移住・交流情報ガーデン」を活用しましょう。また、「NPO法人ふるさと回帰支援センター」を訪れるのもいいでしょう。

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STEP6 とりあえず移住体験というお試しも

「田舎で暮らした経験がない」「移住の決断はつかないけれど、その地域のことを知りたい」という人は、お試し住宅を利用するのも1つの手。滞在可能期間は最長1週間です。農作業を手伝う体験ツアーへの参加や、体験つきの農家民泊をきっかけに移住した人もいます。

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STEP7 空家を見学する際の注意点

田舎の空家を手に入れるルートは、不動産業者と町の2つに分類できます。物件情報ページでは、両方の情報を収集して掲載しています。見学の際は事前に予約をして、業者や担当者と相談しながら行動しましょう。空き家バンク登録物件では傷んでいる物件も多いので、見学の際は水回りを中心に家の状態をしっかりとチェックすることが大切です。

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STEP8 仕事はどうやって探したらいい?

町では独自に収集した求人情報を公開しています。「ハローワーク・インターネットサービス」は市町村まで対応しているので、活用してみましょう。「全国新規就農相談センター」のホームページでは、農業法人の求人情報のほか、農業を始めるための情報が手に入ります。

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STEP9 田舎へ行く前に準備したいこと

田舎暮らしでは、引っ越し費用や建物の補修費用等が予想以上にかかるケースもあるので、いざというときのための貯蓄が必要です。また、田舎は車社会なので、運転免許がないと移住する場所はかなり限定されます。可能な限り免許は取っておきたいところ。田舎ではネットショッピングの機会が増えるので、パソコンやスマートフォンもあると便利です。

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STEP10 挨拶回りはどうやるか?

無事、引っ越しが終わったら、その地区の区長や組長を紹介してもらいましょう。ご挨拶のさいは手土産を忘れずに。自分たちがどういう暮らしをしたいのかも伝えておきましょう。周辺住民への挨拶回りは、地域によって数軒で済む場合もあれば、数十軒に及ぶ場合もあるので、これも区長に確認することが大切です。挨拶回りは区長や組長に一緒にしてもらうのがいいでしょう。

出典

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「地方移住ガイドブック いなか暮らしはじめませんか?」(内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局発行)より抜粋、一部変更。
より詳しい移住ハウツーは「地方移住ガイドブック いなか暮らしはじめませんか?」をご覧ください。

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