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山口晴士さん・智美さん「福井団地のイイヅナマスオです」

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山口晴士さんは、2017年に長野市から福井団地に引っ越してきました。移住先は奥さまのご実家。そう、妻の実家に婿入りという形をとらずに同居している夫を意味する、いわゆる“マスオさん”として3世代7人で暮らしています。福井団地は1980年に分譲を開始した飯綱町の住宅街。当時は長野市のベッドタウンとして抽選が行われたほど人気があったそうです。30年が経った現在は、だいぶ減ったとはいえ700戸以上の住宅が並び、町内では最も人口が多いエリアです。長野市へ通じる若槻大通りにほど近く、町外へお勤めの若い世代や移住者に人気があります。

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京都出身で、移住前は、全国転勤の会社に勤めながら長野市内のアパート暮らしだったという晴士さん。保育士をしていた智美さんと結婚し、子どもが幼稚園に通うようになった30歳のときに、ふと立ち止まり、今の仕事を続けるのは違うかなと考えたそうです。
「子どもが生まれて転勤があるのはつらいし、子どもは自然豊かな環境で育てたい」と、飯綱町への移住を決め、広告営業の仕事に転職しました。
「小学生になってから転校するよりは早めの方がいいと思い、長女が年長のタイミングに合わせました」。
現在、長女と長男は牟礼小学校に、次女は歩いて通える団地内の南部保育園に通っています。小学生の二人の登下校は、スクールバスが送迎してくれます(低学年は通年、高学年は冬季のみスクールバス送迎 ※地区による)。

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福井団地のマスオさんとしての住み心地はいかがでしょうか?
「妻の両親は特に干渉しないし、僕は男兄弟の次男で、僕の両親も好きにしていいと言ってくれているので、ここでの暮らしには満足しています。家のローンもありませんし。不便なことがあるとすれば、なかなか外に飲みに出かけられないことくらいですね」(晴士さん)
これは田舎あるあるなのですが、車通勤が当たり前なので、仕事帰りにお酒を飲んで帰るということがなかなかできない問題があります。長野駅から、最寄り駅であるしなの鉄道北しなの線の牟礼駅に帰ってくる最終電車は、長野発22時24分 (2021年8月現在)。福井団地は駅から近い方ではあるものの、歩けば優に30分はかかります。さすがに真っ暗な道を歩いて帰るわけにもいかないので、飲み会が決まったら、行き帰りの足を確保するなど、事前に計画しなければなりません。飲酒した人に代わり車を目的地まで運転してくれる、運転代行と呼ばれるサービスがありますが、飯綱町まで利用するとかなりの金額になってしまうため、皆さん、お酒を飲む際は、苦労されているのですね。
「町内の味処ふじよしというお店は、送迎サービスがあると知ったので、外食して飲みたいときは家族で利用しています」と晴士さん。しかしそれも、新型コロナウイルスの影響で、めっきり出かけられなくなってしまったと嘆いていました。

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趣味はないと言う晴士さんですが、実は「イイヅナマスオ」のペンネームで、飯綱町のWebマガジン「いいいいいいづな」の町民ライターとして活躍しています。秀逸なペンネームと元気のよい取材記事が好評です。マスオさんの記事は、ご自身が暮らす福井団地の夏まつりの様子や、オープンした直売所の話題、新しくできたお店の新商品など身近な情報。晴士さんが、いかに飯綱町での暮らしを楽しんでいるかがわかります。「子どもたちと一緒に過ごせるし、マスオさんとして飯綱町を選んでよかったなとつくづく感じています!」

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「私の実家に来てくれて、本当に感謝しています」と笑顔を見せるのは、妻の智美さん。保育士の資格を活かして2021年5月に新しくオープンした飯綱町子育て世代支援施設で働いています。1階は未就園児対象の子育て支援センターで、2階は1階に子どもを預けて仕事ができるワークセンターになっています。『日本一女性が住みたくなる町へ』を町の総合計画の重点的に挑戦する分野に掲げる飯綱町では、子育て中のお母さんが安心して働ける環境を整備しています。智美さんが仕事の日は、学校と福井団地内にある児童クラブを利用していますが、どうしても難しい日は、ご両親に保育園のお迎えなどを助けてもらうこともでき、助かっていると智美さん。
「大学進学や就職で町を出ていっても、娘は戻ってくるケースが多いみたいです。実際、私の周りにも、マスオさん世帯が多いですよ。飯綱町は子育てがしやすいんだと思います」(智美さん)

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感染症のまん延や働き方の多様化により、地方への関心が高まっています。伸び伸びと子どもを育てることができる飯綱町は、図らずもマスオさん式の子育て世代に注目されているようです。冬はスキーやスノーボード、夏はバーベキューにキャンプと、自然豊かな飯綱町の環境を、家族みんなでめいっぱい遊びつくしているマスオさんご一家。
「福井団地は、伝統芸能の獅子舞のお祭りがないのが残念なのですが、周りは皆さん気さくな人ばかりでご近所づきあいはあるし、いい意味で、田舎のいいとこ取りができますよ」

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