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ホーム読む移住者インタビュー森山佳奈さん「子育てをするなら飯綱町がいい。空き家情報を募集しています」
森山佳奈さん「子育てをするなら飯綱町がいい。空き家情報を募集しています」

「移住先に長野県飯綱町を選んだのは、夫の実家に近いという理由もありますが、パンの修行をしていた岩手県と、実家のある和歌山県の真ん中だったからです」

1,000㎞を上回るスケールの話を、なんでもないことのようにサラリと話すのは森山佳奈さん(34)。2020年12月にパートナーと飯綱町に移住し、入籍もしたそうです。

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そしてはにかみながら、「実は私たち、つい先日に戸隠神社で結婚式をしたんです」と教えてくれました。驚いたことに、その前の日は、佳奈さんの妹さんの結婚式だったといいます。つまり、姉妹が日替わりで結婚したのだそうです。なんともおめでたいですね! ちなみに妹さんが式を挙げたのは、飯綱町にワイナリーとレストラン、デリカテッセン、本店ショップ、そしてウェディングができるチャペルがあるサンクゼール。お姉さん夫婦に会いに来た際、ここからの景色をとても気に入って決めたのだとか。

「妹の結婚式に和歌山から高齢の祖母も来ることになっていたので、それなら私も花嫁姿を見てもらおうと、妹の次の日に挙式することにしたんです」

2日連続のお祝いに、おばあさまの喜びもひとしおだったことでしょう。

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森山さんご夫婦は、スノーボードやサーフィンのために、山や海を求めて全国各地を渡り歩いてきた、いわゆる横乗りが大好きなお二人です。佳奈さんは学生時代にスノーボードにはまり、あちこちのスキー場で泊まり込みのアルバイトをしてきました。ご主人とは新潟県のスキー場で出会ったそうです。赤ちゃんを授かったことがわかったのは、サーフィンで種子島に滞在しているときでした。

「私はパンの修業もしていて、スノーボードをしながら岩手県のスキー場の中にあるパン屋さんで働いていました。スノーシーズンが終わると、和歌山の実家まで車で帰るんですけど、岩手から和歌山までは走行距離が1,000キロ以上。運転がかなりきついので、中継基地と荷物置き場を兼ねて、主人の長野市の実家からも近い中野市に部屋を借りていたんです」

現在、森山さんご夫婦と1歳になる息子さんの3人が暮らすのは、三水小学校近くにある賃貸住宅です。出産して親子3人で暮らせる家を探していましたが、なかなか見つからずにいたとき、佳奈さんが働いていたアルバイト先で、「空いている住宅が賃貸に出ている」と教えてもらったそうです。すぐに問い合わせると、タイミングよく入居することができました。しかしその物件には条件があり、次の入居希望者が決まったら、速やかに退去する取り決め。そのため、落ち着いて暮らせる賃貸物件を探しているそうです。

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「息子と散歩していて、縁側でお茶をしているような方を見つけたら声をかけるんです。空き家を探していることを伝えると、『その家が空いているよ』とか、皆さんとても親切に教えてくれます。先日は、声をかけた方が梨をくださったんですよ」(佳奈さん)

状態のいい家はあっという間に決まってしまいますし、小さい子どもがいると、立地やすぐに住める状態かどうかも見極めたいところ。また、夏の草刈りや冬の除雪のことを考えると、管理する土地が手に余るほど広すぎても大変です。田舎での家探しは、出回っている情報だけでなく、地元の方からの情報が重要と言われます。佳奈さんは、ご近所を散歩しながら声をかけて、空き家情報を収集しているそうです。その際、人の温かさに安心感を覚えたといいます。

「家だけを見て気に入っても、住んでみたら周辺の環境が想像と違うということもあると思うんです。その点ここは、本当にやさしい方ばかりだったので、できれば次のお家もこの辺りで見つかればな、と思っているんです」

物件探しはタイミング。いい出会いがあるといいですね。

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飯綱町は子育て支援が手厚く、新たに子どもが生まれた家庭に『子育て応援祝い金』として20万円が支給されるほか、カタログで好きなものが選べる『誕生祝記念品』ももらえます。

「子育て応援祝い金はありがたかったですね。子育て支援センター『みつどんのお家』もピカピカで木のおもちゃが充実していて、子育てするのにうれしい施設ですね。まだ知らないことがいろいろあるので、少しずつこの町のことを知っていきたいと思います」

「今後は子育てしやすい飯綱町に、落ち着いて根を張りたい」と語る森山さんご夫婦。最近は、複数の拠点を持つライフスタイルに注目が集まり、子育てファミリーであっても、工夫次第で満足のいく暮らしができる時代となってきました。全国をまわり、さまざまな土地とご縁があったお二人が、「子どもを育てるなら飯綱町がいい」と選んでくださったというのは、うれしい限りです。

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