4種混合ワクチンの予防接種について
4種混合ワクチンは、3種混合ワクチンに不活化ポリオワクチンを加えたもので、ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオの4つの病気を予防できるワクチンです。
4種混合ワクチンで予防できる病気のうち、百日せきは乳児では重症になることが多いので、生後3か月を迎えた人は早めに接種しましょう。
- 百日せき
百日せき菌の飛沫感染によっておこり、初期は風邪症状で次第に咳こむようになります。息を吸い込むとき、笛を吹くような音が出るのが特徴です。乳幼児は呼吸しにくく、重い合併症を起こす場合があります。 - ジフテリア
ジフテリア菌の飛沫感染で起こり、主に咽頭や鼻に感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様の咳、嘔吐などで、偽膜を形成し、窒息することがあります。 - 破傷風
破傷風菌は、土の中にひそんでおり、人の傷口から感染します。口が開かなくなったり、けいれんを起こす事があります。 - ポリオ
ポリオウイルスはヒトからヒトへ感染します。感染した人の便中に排泄されたウイルスが口からはいり、咽頭または腸に感染します。ほとんどの場合は症状がでず、一生抵抗力が得られます。症状が出る場合、ウイルスが血液を介して脳・脊髄へと感染し、麻痺をおこすことがあります。
接種を受ける方法
接種 |
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区分 |
対象者 |
標準的な接種期間 |
回数 |
間隔 |
1期初回 |
生後3か月から90か月に至るまでの間にある者 |
生後3か月~生後12か月に達するまでの期間 |
3回 |
20日以上(※1) |
1期追加 |
初回接種(3回)終了後、12か月~18か月に達するまでの期間 |
1回 |
初回接種(3回)終了後、6か月以上(※2) |
※1 「20日以上の間隔をおく」とは、接種した3週間後の同じ曜日以降に接種します。
※2 「6か月以上の間隔をおく」とは、接種した日の6か月以降に接種します。
●4種混合ワクチンは決まった接種間隔で4回接種する必要があります。
接種年齢及び接種間隔を守れなかった場合は定期接種の対象にならず、有料となります。接種を忘れないように受けましょう。
副反応
現在のワクチンは、昭和56年に百日咳が改良されて新しい製剤ワクチンにかわって以来、副反応の少ない安全なワクチンになっています。注射部位が赤くなって腫れることが20%~50%にあり、回数を増すごとにその頻度は高くなります。ほとんどは、腫れも小さく一時的です。冷湿布をして様子を見てください。時に腕全体が腫れたり、まれに接種後24時間以内に熱の出ることがあります。腫れのひどいとき、熱の高いときなどは、医師に相談してください。
不活化ポリオワクチン又は生ポリオワクチン、三種混合ワクチンを接種された方へ
これまで単独の不活化ポリオワクチン又は生ポリオワクチン、三種混合ワクチンを接種された方で、必要回数をまだ接種されていない場合の接種の完了方法については、厚生労働省サイト(外部サイトへリンク)をご確認下さい。