認知症に早く気づくことが大切です!
認知症は早期発見・早期治療大切です。「おかしい」と思ったら、年齢のせいと考えて放置せず、かかりつけ医等の医療機関や地域包括支援センターに相談しましょう。そして、一度診察を受けて「大丈夫ですよ」と言われても、状態が悪くなっていくようでしたら、もう一度相談してみましょう。
こんなことありませんか!?
- 今切ったばかりなのに、電話の相手の名前を忘れる。
- 同じことを何度も「言う」・「問う」・「する」。
- しまい忘れ・置き忘れが増え、いつも探し物をしている。
- 財布・通帳・衣類などを「盗まれた」と人を疑う。
- 料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった。
- 新しいことか覚えられない。
- 話のつじつまが合わない。
- テレビ番組の内容が理解できなくなった。
- 約束の日時や場所を間違えるようになった。
- 慣れた道でも迷うことがある。
- ささいなことで怒りっぽくなった。
- 周りへの気づかいがなくなり、頑固になった。
- 自分の失敗を人のせいにする。
- 「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われた。
- ひとりになると怖がったり寂しがったりする。
- 外出時、持ち物を何度も確かめる。
- 「頭が変になった」と本人が訴える。
- 下着を替えず、身だしなみを構わなくなった。
- 趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった。
- ふさぎこんで何をするのもおっくうがり、いやがる。
(社)認知症の人と家族の会作成
「家族がつくった認知症早期発見のめやす」より
(注釈)認知症の人と家族の会の会員が経験からまとめたものです。
医学的な診断基準ではありませんが、暮らしの中で目安として参考にしてください。
認知症ってなに?
認知症はだれでもかかる可能性がある脳の病気です。さまざまな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったために、覚える力や判断する力、時間や場所、人を認識することなどに障害がおこります。そのために生活に支障が出ている状態です。
認知症の種類は主に2つあります。
アルツハイマー型認知症
原因は不明ですが、脳の細胞がゆっくりと壊れていき、やがてどんどん減っていくために起こります。(全体の約6割)
脳血管性認知症
脳梗塞や脳出血などで、脳の血管がつまったり破けたりすることで、脳の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、脳の働きが悪くなるために起こります。(全体の約2割)
認知症のもの忘れと単なるもの忘れのちがいは!?
認知症のもの忘れ
- 体験そのものを忘れる
(例)夕食を食べたことを忘れている - 忘れていることに自分で気づきにくい
- 人や場所、時間が分かりづらくなる
- 生活に支障がでてくるなど
単なるもの忘れ
- 体験の一部を忘れる
(例)夕食に何を食べたか忘れている - 忘れていることに自分で気づく
- 人や場所、時間がほぼ分かる
- 生活に支障はないなど
認知症の人にはどう接したらいい?
認知症になったのではないか、という不安は健康な人の想像を絶するものです。
認知症の人は何もわからないのではなく、誰よりも一番心配なのも、苦しいのも、悲しいのもご本人です。ご本人の気持ちになって考えましょう!
ゆっくりと一つずつ、わかりやすい言葉で話しましょう
一度にたくさんのことを話しかけると混乱してしまいます。
尊厳を大事にして対応しましょう
認知症になっても、心やその人らしさは保たれます。大きな不安や混乱などで苦しんでいると、大声をあげる、暴力を振るう、徘徊などが時にみられます。このような行動は、苦しい気持ちを言葉でうまく表すことができず、「助けて」「嫌だ」というサインです。その気持ちを理解し、寄り添うような対応をしましょう。
その人らしい生活が送れるようにお手伝いをしましょう
認知症になってもすべてのことができなくなるわけではありません。昔よくやったことや得意だったことなどは比較的よく覚えていて、できることも多くあります。また、大変そうな部分をさりげなくお手伝いしたり、工夫をすることでできることもあります。そして、なじみの人間関係や生活環境に囲まれ、接し方や地域の見守りがあれば、その人らしさを発揮することができます。
私たちにできることは?
認知症サポーターになりましょう!
認知症について正しく理解し、認知症の人や家族に対して温かい目で見守る応援者のことです。認知症の方やご家族をさりげなく支援します。
講座の開催は簡単です!いつでも、どこでも、何人からでも開催できます。近所の人などとお茶を飲みながら、気軽に楽しく学んでみませんか?
問い合わせ先
地域包括支援センター 役場保健福祉課内 電話 026-253-2485
介護をしている家族の方へ
介護の負担を一人で抱え込まないでください
- 地域包括支援センターや主治医等に相談しましょう
- 思い切って家族や地域の人に話を聞いてもらいましょう
- 介護保険や福祉サービスなどをうまく活用しましょう
- 同じ経験を持つ家族と交流しましょう
飯綱町では月1回認知症の家族の方の集まりを開催しています。
問い合わせ先
地域包括支援センター 電話 026-253-2485